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こんにちは!仁依菜です。
5月もあっという間に最終日となりました。
ついこの間ゴールデンウィークだったはずなのに、もうすぐ梅雨に入りそうな時期だなんて、ますます日々が加速度を増して過ぎていっているような気がします。
このブログでは毎月季節湯という入浴方法をご紹介しています。
それにも関わらず、5月の季節湯についてご紹介するタイミングを逃しておりました。
なんとか5月中にこの記事はアップしなければ!と必死に文字を打っているところです。
冬至(12月)の柚子湯は知っていても、他の月の季節湯はあまり知らないという方が多いようです。
日本には昔から季節の食物や植物を湯船に入れて、香りを楽しみながら体を温める季節湯という入浴方法があり、柚子湯以外にも毎月、12ヶ月それぞれの季節湯があります。
今日は季節湯の中でも柚子湯と並んでよく知られている端午の節句(5月)の菖蒲湯についてお伝えします。
平安時代から親しまれる季節湯の習慣
季節湯の歴史は、平安時代に弘法大師 空海 が体の傷や疲れを癒す薬湯として設けたのが始まりとされています。
江戸時代には庶民にも入浴の習慣が広まり、季節の行事として薬湯も楽しまれるようになりました。
今でも銭湯などでは季節に応じたお湯を楽しむことができる場所があるようです。
12ヶ月それぞれの季節湯
4月は桜湯についてご紹介しました。
桜の花びらを湯船に浮かべる…という風流なものではなく、肌荒れに効果があるとされる桜の樹皮を使ったお湯でしたね。
桜の樹皮を乾燥させた「桜皮(おうひ)」と呼ばれる漢方は、中国の漢方をヒントにして作られた日本独自の生薬です。
花を楽しみ、花や葉を塩漬けにして和菓子の素材として使い、樹皮を漢方として使うというように桜には様々な用途があることにも注目していただきたいものでした。
このように、良く知られている柚子湯以外にも毎月それぞれに季節湯がありますのでご紹介します。
< 季節湯12ヶ月 >
1月 | 松湯 |
2月 | 大根湯 |
3月 | よもぎ湯 |
4月 | 桜湯 |
5月 | 菖蒲湯 |
6月 | どくだみ湯 |
7月 | 桃湯 |
8月 | 薄荷湯 |
9月 | 菊湯 |
10月 | 生姜湯 |
11月 | みかん湯 |
12月 | 柚子湯 |
それぞれの季節に旬を迎える食材であったり、季節に応じた効能が得られるような植物を使うのが特徴です。
季節を楽しむ粋な方法でもありますね。
5月の季節湯:菖蒲湯の楽しみ方
もうなんだか随分前のことのような気もしてしまいますが、5月5日は端午の節句でしたね。
端午の節句は奈良時代から続く行事といわれています。
当時は邪気を祓う薬草とされていた菖蒲を軒にさしたりお湯に入れて無病息災を祈っていました。
その後、時代が貴族社会から武家社会へと変わっていくと、「菖蒲(しょうぶ)」は
「勝負」や「尚武」(武道・武勇を重んじるの意)
に通じることや、
葉の形が刀に似ている
ことから、武を尊ぶ節句へと変化していきました。
江戸時代に入ると、5月5日は重要な式日と幕府によって定められ、大名たちが祝いの品々を携えて江戸城に出向くようになりました。
将軍家に男児が生まれた年には馬印や幟(のぼり)を立てて祝いました。
もちろん、この時代にも菖蒲湯に入るという習慣は続いています。
この「菖蒲湯に入る」という風習や「男児が生まれた年の5月5日には幟を立てて祝う」という風習が庶民にも広まり、現代の端午の節句にも引き継がれているのです。
菖蒲湯の作り方
菖蒲湯に使う菖蒲は、紫色や白の美しい花を咲かせるアヤメ科の「花菖蒲」や「アヤメ」とは別の種類のサトイモ科の植物です。
沼や川などの水辺に群生しています。
菖蒲の葉には爽やかな香りがあります。この香りが邪気を祓うとされています。
そして、本来は菖蒲の根に血行促進や疲労回復に効果のある精油成分が多く含まれているとされています。
そのため、菖蒲の根をネットに入れてお風呂に入れるのが一番効果があるとされますが、最近では菖蒲の根を手に入れにくくなっているため、葉を使う菖蒲湯の作り方をご紹介します。
<菖蒲湯の作り方>
・こまかく切った菖蒲の葉を布袋かお茶パックなどに入れます。
・袋を洗面器などに入れ、熱湯を注ぎ10分ほど置き精油成分を抽出します。
・抽出液と袋をお風呂に入れます。
精油成分の多い菖蒲の葉は乾燥するとその成分が揮発してしまいます。
上記の方法で精油成分をあらかじめ抽出してお風呂に入れる方が香りがよりたちますが、菖蒲の葉を長いままお風呂に浮かべるのも風情があっていいですね。
葉を長いまま湯船に浮かべる場合には、根元を輪ゴムなどでまとめることでお湯の中でバラバラにならずに美しい姿を楽しめます。
端午の節句に菖蒲の葉をお風呂で頭に鉢巻のように巻いた思い出があるという人もいるかもしれませんね。
あれは「頭が良くなりますように」というおまじないなんだとか…。
菖蒲湯の効能
菖蒲には鎮痛効果や血行促進効果があるとされており、古くから薬草として重宝されてきました。
そのため、菖蒲湯に入ると腰痛や神経痛に効果があるとされています。
また、血行促進効果から保温効果も高いとされていますので、冷え性の方にも効果がありそうですね。
爽やかな香りにはリラックス効果もあります。
まとめ:菖蒲湯で家族みんなの健康を願いましょう
今日は菖蒲湯についてご紹介しました。
端午の節句の時期には花屋さんで菖蒲が売られていることがあります。
今年は残念ながらタイミングを逃してしまったという方は、ぜひ来年の端午の節句には菖蒲湯を楽しんでみてはいかがでしょうか。
奈良時代から続いている端午の節句の菖蒲湯の風習は、子どもだけでなく大人の健康も願う家族で楽しめるお風呂の入り方の一つです。
ぜひ試してみてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございます。
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仁依菜
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